8/4  チャイントン(トレッキング)

山で少数民族エン族に出会った。

この日は、5時過ぎに起床。6時から
マーケットに出かける。朝の6時だというのに、この町にこんなに人がいたのと思うぐらいのすごい人出だ。マーケットは、屋根の付いた常店と、露店のブロックに分かれている。活気があるのは、圧倒的に露店の方。
少数民族の人たちも多い。
深夜2時ぐらいに荷物を担いで村を出て、マーケットに売りに来るそうだ。

  

  

8:00から、トレッキングに出発。車で1時間弱行き、車が入れないところから歩き始める。
歩き始めたときはあまり暑さを感じなかったが、山を登るにつれて汗がふきだしてきた。でも、上に行くにつれて気持ちのいい眺めが広がってきた。約1時間後、
アカ族の村に到着。アカ族が住んでいるこの山の奥には、トラやオオカミが出て、飼っている牛が食べられたりすることもあるらしい。

     

お茶をごちそうになった後、今度は谷を越えてエン族の村へ向かう。途中でエン族の男達が狩りに行くところに出会った。みんな、歯を黒くしておりすごい迫力だ。ガイドのポールさんはひとりひとりにタバコをプレゼントしている。小さい子も喜んで受け取っている。一番小さい子に歳を聞いてみると14歳と言っていた。

       

谷を越え、再び山を登り、エン族の村に到着。家の前のテラスのようになったところに、多くの女達と子どもがいた。ガイドさんたちは、こういう少数民族の村へ薬やお菓子などを届ける仕事も担っているらしく、ひとりひとりに具合を聞いて、体の具合が悪い人には薬を、そして子どもたちにはお菓子を配っている。
この人達は、観光とは全く無縁で、旅行者にものを売りつけたりする発想はないようだ。この村を訪れた我々一行の中で、一番人気だったのは、ポーターとして薬やお菓子をザックいっぱい持って運んでいたガイドのポールさんの息子だった。

     

同じエン族でも、自然とともに暮らすことを選び、山の上に住んでいる人たちと、便利な生活を選び、山の下に住んでいる人たちがいるそうだ。この人達は、昔ながらの生活を選び、山の上で自給自足生活をしている。また、自然神であるナッ神を信仰している。そして、昔からの風習を守り、歯を黒く染め、耳には大きなピアスをしている。ピアスのための耳の穴は、生後すぐ開けるそうだ。
もともと、この人達も山の下の方に住んでいたのだが、マラリアを避けるため、そして外敵から身を守るため山の上に移ってきたらしい。山の上での暮らしで一番不便なのは水の確保で、そのため、この人達はなかなか水浴びすることができない。
自然と共に生きることを選んだ人たち。この人達の未来はどうなっていくのだろうか。もし、自分だったらどっちの生活を選ぶだろうか。全く観光とは無縁の村を訪れることができてとてもよかったが、いろいろと考えさせられることも多かった。

山を下りていくと、
美しい棚田が広がっていた。山を下りたところで昼食。本日の昼食はホテルで作ってもらった焼きそば。味はいいのだが、やたら油っこい。ガイドさんに、もち米のおにぎり乾燥した納豆のようなものをもらった。昨日の魚にのっていた梅干しといい、この納豆といい日本と共通する食べ物が多いのに驚いた。この納豆はご飯に合い、とてもおいしかった。

  美しい棚田が広がる。緑が濃くて美しい。

今度は、山の下に住んでいるエン族の村へ。この人達はカトリックを信仰している。小さい子で耳に穴を開けている子は少なかった。
ガイドさんはこの村でも、薬を配り始める。
おかげで病気が治ったと、お礼を言いに来る人もいた。
ガイドさんは、この地区の医者も兼ねているようだ。

アカ族の子どもたちの学校に立ち寄った。

  

続いて、しばらく車に乗って、今度はパラウン族の村へ。家の建て方が長屋風になっている。またパラウン族の衣装は、帯に特徴がある。

 三味線のような楽器の音に耳を傾ける豚

これで、少数民族の村巡りはおしまい。ナウントーン湖のほとりでお茶を飲んで休憩。遠くの山からでもはっきりと見えた大きな木を近くでどうしても見たかったので、連れて行ってもらうことに。途中の大きな大仏がすごい迫力だった。

  
大木は、植えられたのが1115年、高さ218フィート(65.4m)とある。チャイントンのシンボルのような木だった。

盛りだくさんの今日のツアー、本当に値打ちのあるツアーだった。
  ガイド代 10$  ポーター代 3000チャット  車代 18000チャット

本日の食事 朝食・・ホテルで  昼食・・ランチボックスの焼きそば、パイナップル 1420チャット
       ガイドさんにもらったおにぎりと納豆のようなもの
       夕食・・昨日の店の近くの中華料理店で 
        空心菜  鶏肉と野菜炒め  ビール2本 ご飯
                     3900チャット
    今日の料理も昨日に負けず、おいしかった!!
 本日の宿泊 プリンセスホテル 33$
旅の情報

トレッキングツアーは、プリンセスホテルで申し込んだ。他のHPの情報によると、プリンセスホテルは多くのガイドと契約しており、一番申し込みしやすいとか。来てくれたのはポールさんという方だったが、とても親切ないいガイドだった。
プリンセスホテルは、チャイントンでは一番いいホテルのようだが、設備やきれいさはもう一つだった。でも、従業員の対応はとてもよかった。チャイントンは宿泊施設の値段は若干高めのようだ。